2020年9月14日月曜日

社会は変えられる【小さく始めて波及させていく】 #虐待防止策2020 in 神奈川


 こういう認識は、少しずつ広がってきています。
 昨今、極めて悲惨なニュースがたびたび聞こえてきます。
  そこで「どうせ何もできない」と思っていませんか?

 そんなことはありません。
 必要だと思ったら社会は変えられます。
 虐待が減っていく社会は、実現できるのです。

 たとえば、LGBTの問題では様々な変革が起こりつつあります。
 数十年前には到底起こり得なかった変化がすでに実現し始めているのです。
 そして、LGBTの方々は、パートナーシップ条例を短期間に全国の自治体に導入することで、社会の変え方という極めて重要な方法を我々に示してくださいました。

 そこで、この記事では、
  • どのようにしたら社会は変えられるか
  • 「虐待防止策イベント2020」がいかにその手法に則っているか
をまとめていきたいと思います。

社会を変えるにはどうしたらいいか?


 「小さく始めて波及させていく」ことで社会は変わります
 そして、小さく始めることは思っているほど難しくありません
 では、「小さく始めて波及させていく」とは?

市町村レベルで変革する


 「市町村レベルで変わったからってなんなんだ?」
 そう思った人もいるかもしれません。
 しかし、「市町村レベルで変わる」ということはすでに変革の狼煙が上がったということなのです。

 なぜなら、国全体での法制度を変えるには国会議員に動いてもらう必要があります。そして、国会議員が行動を起こすには「国会でも法案が通る」というエビデンス(証拠)が必要なのです。
 国民全体を巻き込むことなので当然ですね。

 そして、最も効果的な証拠の一つが「地方自治体レベルでの成功事例の存在」です。
 「この自治体で~~をやったら〇〇が起こってこんなにうまくいったんです」という具体的な成功事例を突き付けられると、いかに腰の重い国会の重鎮たちもうなずかざるを得ません。
 だって、うまくいってるんですから。
 つまり、市町村レベルでの成功がまずは必要なのです。

波及させる


 次に、市町村レベルでの変革を国に波及させていくにはどうしたらよいでしょうか。
 答えは簡単。
 国会議員を呼べばいいんです

 現に『子ども虐待防止策イベント2019』のあと、参議院議員に返り咲いた山田太郎氏が、今一生さんの住む千葉県市原市を訪れ、「(自治体で)先例を作ってくれれば国会でも検討できる」と言ってくださったそうです。
 これはさっき述べた、「成功事例の存在が重要」ということです。

 そして、国会を動かすことができれば、変革の日は近いでしょう。
 いきなり国会議員を呼ぶことが難しければ、市町村から市町村へ、市町村から都道府県へという少しスケールダウンした波及も十分効果的でこちらの方が簡単です

 たとえば、福岡では公立中学の制服を変えた事例があります。
 日本の中学校ではいまだに男女できっちり制服が決まっていて制服を着てこないと先生に怒られることが当たり前の風潮があります。

 多くの人にとってはこれで問題ないのですが、トランスジェンダーの方々のなかにはこのことによって深刻に自尊心を傷つけられていることがあります。
 制服を着ないというだけで平穏な学校生活は送れなくなるわけですから、自分の性を偽るか学校生活を選ぶかという究極の選択を迫られてしまうわけです。

 そんな声を聴いた弁護士の後藤氏は、市立中学にユニセックスの制服を導入する運動をおこしました。
 その活動は2018年4月、はじめはたった1校でうまくいきました。
 そして、その1校を皮切りに瞬く間に市内の69校でジェンダーに配慮した制服の採用が決まりました。

1つの成功事例があればその事例に乗っかるということができるのです。

 群れの中で最初に海に飛び込むペンギンをファーストペンギンというそうですが、ファーストペンギンがいれば群れの残りのペンギンたちも次々に飛び込めるのです。
 社会を変えるにはファーストペンギンさえ作り出せれば変革は始まります。

 市町村レベルで成功させ波及させていくということが社会を変えていく最短ルートであり、王道なのです

 「子ども虐待防止策イベント2020」は、虐待をなくすための最短ルートである


 ここまで読んでくださった方ならばすでにお分かりいただけたかと思いますが、「子ども虐待防止策イベント2020」は社会を変えていく最短ルートをとっています。
 このイベントには市町村レベルおよび県議会レベルの地方議員が平均5人は来るからです。

地方議員さんは来てくれる


 それもそのはず、こちらから声をかけて「どうぞ来てください」とやるので絶対に来ます。
 そして、来てくださった先生方は虐待の現状に唖然とし、本イベントの責任者である今一生さんと実務レベルの政策の相談等を始めてくださるそうです。

すでに変わり始めている


 東京のある区では父子手帳の導入の予算を今一生さんに相談するなど、すでに水面下で具体的な話が始まっています。
 このイベントをきっかけにすでに変わり始めているのです。
 なので、今年もこのイベントを開催し、さらに市町村レベルでの変革を起こしていくことが必要です。

なぜコロナ禍のいまやるのか?


 答えは簡単。
 不要不急ではなく、至急必要だからです。

 コロナ禍で親は家にいることが多くなります。
 虐待を受けている子は、ますます虐待を受けます。
 虐待を受けている子たちは、今まさに助けを求めています。
 このまま緊急対策を作らなければ、子どもはコロナでなく、虐待で亡くなります。

 そんな子たちを救うためには、一刻もはやく市町村レベルからの改革を始めていかなくてはなりません。
 一刻もはやく波及効果を生み出さなければならないんです。
 そのために、私たちは活動しています。

 パワチル神奈川では皆さんそれぞれの事情があって忙しい中、時間を割いてボランティアで動いてくださっています。

 もちろん、イベント開催にはお金がかかりますが、子どもたちにとって必要なことをやるために最低限必要なお金しかかけていません。
 それでも、このイベントの実現には30万円ほどの資金が必要です。

 今年はとくに、新型コロナ感染症対策を徹底しなければならない分、例年より高めです。
 この記事を読んで少しでも「虐待を減らしていけるかも」と思った方々は1000円でもいいんです。
 寄付をお願いいたします。
 子どもたちを苦しめる社会の仕組みを、少しずつ変えていきましょう

●お問合せ(代表・ももちゃん)
 pckanagawa2020@gmail.com

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寄付してくださった皆様、ありがとうございます! 子ども #虐待防止策2020 in 神奈川

 12月20日に開催する『子ども虐待防止策イベント in 神奈川 2020』では、入場無料をめざすために、開催費への寄付を募っています。

 9月14日時点で2万9000円の寄付が集まっています。

 寄付してくださった方々、本当にありがとうございます!

 現在、私たち地元市民のボランティアチーム「パワチル神奈川」は、このイベントを開催するために活動しています。

 会場の確保、感染症対策、イベント情報の拡散、政治家の方々を招待する活動、また、皆様に寄付をお願いする活動をしています。

 このイベントの開催費には、約30万円がかかるからです。


 『子ども虐待防止策イベント in 神奈川 2020』は、以下の内容で行われます。

 

●虐待サバイバーによる「親への手紙」朗読(30分)

 親から虐待された苦しみを、被害当事者が勇気を出して告白します。

 3名の被害当事者が一人10分ずつ「親への手紙」を朗読します。

 

●日本の虐待防止に関する講演(60分)  

 ライターの今一生さんによる解説です。

 公式統計や関連法などを元に虐待の現状と防止策を解説します。

 

●これからの防止策に関する議論(60分)  

 虐待サバイバー、政治家、市民が、新しい虐待防止策について議論します。

 虐待を受けた当事者たちが本当に望む虐待防止策を政治家へ提案します。

 虐待サバイバーが本当に望む、新しい虐待防止策が検討されるための第一歩。

 虐待を減らせていないこの現状を変えるチャンスになります。

 

 この国では、年間350人に上る子どもが親による虐待で命を失っています。

 このまま有効な虐待防止策を作らなければ、10年で3500人もの子どもが亡くなります。

 今年は、新型コロナの影響で例年以上に虐待の相談件数が増えており、一刻の猶予もない状況です。


●お問合せ(代表・ももちゃん)
 pckanagawa2020@gmail.com

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